環境共生まちづくり
ツインシティ大神地区のまちづくりは、平成14年に神奈川県及び神奈川 県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会が策定した「ツインシティ整備計 画」に基づいて進めている事業です。 ツインシティは東海道新幹線新駅を誘致する寒川町倉見地区と相模川を挟 んだ平塚市大神地区を一体化した環境と共生する都市を形成するもので、 ツインシティがめざす都市像に「地域の環境と共生し、地球環境にやさし い環境共生都市」があり、相模川の河川空間及び周辺の農業、田園環境な どとの共生を図るとともに、省エネルギー型、循環型、低環境負荷型の地 球環境にやさしい環境共生都市をめざしています。 ツインシティ大神地区土地区画整理事業は、平成27年8月28日に認可を受 け、宅地造成や道路、公園等の基盤整備を進めるとともに、立地企業によ る施設の建築や新たな住宅の建築等が進んでいますので、それぞれの建築 における環境共生の取り組みについて紹介します。
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土地区画整理事業における取り組み |
【1】トランジットモールの整備 トランジットセンター(公共交通結節点)と交流型情報ステーション (国道129号の休憩施設)を結ぶトランジットモールの整備により、歩行 者の回遊性の確保を図っています。 |
【2】トランジットセンターの整備 公共交通ネットワークの形成と利用者の利便性の向上や環境負荷の低 減を図ることを目的とし、東海道新幹線新駅を誘致する寒川町倉見地 区とツインシティ大神地区を結ぶ公共交通、さらにJR東海道線平塚駅 や小田急線の厚木市や伊勢原市の駅などを結ぶ公共交通の結節点とし て、トランジットセンターの整備を進めています。 |
【3】植栽帯 地区西側や北側の田畑の環境保全と景観の調和を図るため、幅員10m の植栽帯を配置。また産業地区へも環境保全と沿道景観の形成を図る ため、幅員5mの植栽帯を配置しています。 |
【4】緑道 地区中央のTHE OUTLETS SHONAN HIRATSUKAの周囲に幅員5mの 緑道を配置し、回遊性の確保と緑化の向上を図っています。 |
【4】リユース 地区中央の平塚大神THEOUTLETS公園ではリユースの取り組みをして います。地区内道路の擁壁に利用されていた小松石を土留めとして、 同じく地区内で利用されていたサッカーボールデザインの車止めポー ルを設置しています。 |
相模小学校における取り組み |
校舎の低層化(2階建)、勾配形状の屋根や植栽を施した歩道の整備によ
る景観への配慮。また、屋上への太陽光パネル設置、教室に面して庇やバ
ルコニーを設け夏場の日除けによる熱負荷の低減を図るなど環境へ配慮し
ています。こうした取り組みにより神奈川県「環境共生まちづくり事業」
による認証を受けています。
企業における取り組み |
三井不動産株式会社 周辺環境との調和や建物利用者の快適性に配慮するなど、先進的な物流 施設を整備。地区北西の角地に立地しているため、敷地の西側と北側に 幅員10mの植栽帯を設置し、さらに南側の道路に面した幅員5mの植栽 帯には桜が植栽されており、花と緑に囲まれた施設となっています。 |
信濃運輸株式会社 断熱性の高い外壁材による室内の熱負荷の軽減や、雨水貯留タンクの 設置による水資源の有効活用など、環境に配慮した物流施設を整備。 地区北側に立地しているため、幅員10mの植栽帯を設置しています。 |
日本GLP株式会社 断熱性の高い屋根材による室内の熱負荷の軽減や、鉄骨部材の一部に リサイクル材を使用した循環資源の有効活用など、環境に配慮した物 流施設を整備。地区西側に立地しているため、幅員10mの植栽帯を設 置しています。 |
大和ハウス工業株式会社 物流倉庫の広大な屋根を太陽光発電事業者に賃貸借し、3410枚の ソーラーパネルにより設備容量約1260KWの機能を有しています。 |
イオンモール株式会社 太陽光発電、リサイクル材の使用などによる脱酸素の取り組みや壁面 緑化、施設内の積極的な緑化による生物多様性の取り組みなど、環境 に配慮した商業施設を整備。また、防災対策として相模川氾濫想定水 位より1FLを嵩上げしています。 |
住宅における取り組み |
土地区画整理事業の進捗に伴い、新たな住宅の建設も進み、屋根にソー
ラーパネルの設置やZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
住宅の建築も見受けられます。
■お問合せは 平塚市環境政策課または当組合まで